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現在のお葬式とは

仏教の「穢れ」とは

葬儀後のこの会食を「精進落とし」といいます。
「精進」料理というとまっさきに頭に浮かぶのは、お寺などで出される「精進料理」です。

テレビなどで宿坊を運営されているお寺がホテルのような「精進料理」を出しているのが紹介されたりしていて、以前に比べて身近になった「精進料理」ですが、「精進落とし」の「精進」とは、この「精進料理」の「精進」と同じものをさしています。

もともと「精進」とは、仏教から来ている言葉です。
仏道の修行に励む人が、悪い誘惑に負けず、良い行いを実践し、様々な雑念を追い払うという修行へ取り組む姿勢のことを言います。
「精進しなさい」というのも、これと同じく「頑張れ」「励め」という意味になります。

「精進料理」と「精進落とし」

また、仏教の教えでは、殺生を禁止しています。
動物性の材料を使わず野菜中心としたり、野菜の中でもネギ類など臭いの強いものを避けたり、調理する火も日常とは違う清浄な火を使うなど、細心の注意を払い作られます。

その目的は修行の妨げになる煩悩を避けることです。これが「精進料理」です。
では、「精進落とし」では「精進料理」が出されるかといえば、それは違います。

「精進」には仏道の修行に励むこと以外にも意味があります。
古来日本では、人の死や出血、出産など血を流すことを不浄、穢れとしていました。
このため喪中の間は身を清めるために仏門の修行と同じように「精進料理」を食するという習慣がありました。
そして四十九日の忌明けに食するのを「精進落とし」といい、肉食を断った「精進料理」から普通の食事に戻ることを指します。

つまり「精進落とし」と「精進料理」の「精進」は同じ意味ですが、料理としてはまったく別ものになります。


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